2017年10月 1日 (日)

最近のピカピカなレストア車は楽しい?

昨年からの1年間は相応の忙しさになり、工場の満車が続いてご迷惑をおかけしております。

大きな修理事案にかかりきりが多く、合間には難しい修理が続き、まだまだ勉強が不足していることを痛感しております。

やっかいとか面倒な修理というのは、修理する人間の能力不足ですが、複雑で難しい修理、部品が無い困難な修理という、いずれにしろ時間がかかる修理はおもしろいものがあります。

ちまたのレストア中古車であれば、全塗装してモールメッキをなんとかして、内装を張り替えれば完了ということですし、配線もそれなりに取替してあればフルレストアとして販売されています。

やはり見た目にはかないません。

それらの車両の修理では、あらゆることが起きています。

オイル漏れや、12V仕様変更による電装品、時計、メーターの不良などはやさしい方です。

356のドア周りの組み立てをもう一度やり直すとか、全部が同じ色で配線されてしまった一本ずつを抜き挿ししながら、引きなおすなどは、原因がわかっていても時間が大量にかかります。

なかには一目でわかる不具合もでてきますが・・・

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Rimg2828フルレストア済みの356の燃料フィルターがサビで詰まっています。

燃料フィルターは床下に置くほうが正解なので、しかも500円のフィルターですから、燃料タンクを取替するより安くて正解かもしれません。

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Rimg2988ピカピカの356ボディですが前トランクフードが引っかかります。 ロックが外れないのは修理済みのロック爪の変形でした。

こちらの原因はロック機構とわかりますが、一目ではその不良箇所がわかりません。 レストア済みで溶接跡があり、きれいに塗装されています。

左の銀色が見本用の在庫のオリジナルで、右側の不良も見た目はほとんど同じですが、きちんとくらべればダメな箇所が見えてきます。

そもそも見本がないと正確な修理が難しい例でした。

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こちらは原因から探していくので時間がかかる修理です。

356と911の電動サンルーフギアです。 よく似ていますが別物です。 組み立て不良でサンルーフがなめらかに動かないのは、よくてがける修理です。

下の写真で左のギアのそばにあるスプリングワッシャが原因で他にもいろいろ影響していました。 代替部品も分解図も修理書もありませんから、なかなか困難な修理でした。

原因がワッシャ一1枚とは、トホホです。

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2017年6月25日 (日)

ライバルと呼ぶのは語弊があります

100mの競争は車でもありましたが、日本選手権は楽しみました。 ろくに走れないのに酒をならべてTVでみるのが、やはり楽です。

ポルシェは多くの種類があり、同じタイプは新車でもないと見ることはすくないです。

でも多くのオーナーさんのポルシェを整備していると同じタイプを見ることも多いのですが、色まで同じということがあります。

こちらはグリーンのナロー911でした。

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こちらは珍しい色です。

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こちらは年式違いの356でT-6ボディです。

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こちらはT-5です。

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同じバンパーなのに形状が違うように見えるのはグリルが2個なのと、ガラスの大きさも関係しているようです。

急がしいときは写真の時間もないのですが、これからも集めたいものです。

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2017年4月23日 (日)

かんたんな点検作業ばかりです

5年ぶりくらいに風邪を引きまして、ようやく人並みの知能となりました。

今年は簡単な点検作業のなかで見つかる不良箇所が多いです。

昔からの先輩の自動車屋が減ったことも関係しているのでしょう。 なんだか気になる現象です。

タイタントラックのリアハブシールの曲がり挿入です。 国産トラックの作業は時間がないので、手先が少し狂っただけだと思いますが・・・

Rimg2221オイルシールとは油脂類のもれ防止に欠かせない部品で、自動車タイヤが付いて回っている部分には何らかの形でかならず付いています。

ベアリングに封入されて目に見えないこともありますが、356、ナローやトラックなどでは消耗品として、車検時に交換するものです。

わずかな曲がりですが、タイヤの回転と同じだけ回っていますから、問題になります

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曲がっていた結果として、内部ではベアリングまで焼けていました。

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こちらは「完全レストア」という356です。

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曲がりはわずかですが同じ状態で、ミッションオイルがもれていました。 こちらも時間がなかったのかな、と思いますが。

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反対側はきれいだけどオイルシールの部品が色違いで別物とわかります。 過去にないような不思議なトラブルが続くと気になります。

こうなると前側も注意しないとね

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「完全レストア」だけど前側のベアリングの様子もすこしおかしいので掃除をして様子を見てみました。

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ベアリングの外側が簡単に抜けてきました。 ドラム内部が段付き磨耗していました。 本格修理は旋盤加工となりました。

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2017年1月29日 (日)

江戸川区のスターさん

初場所大相撲も大人気となり、国技館隣にある両国中学出の私としても、うれしいこのごろです。

こちら江戸川区のスターといえば水泳の池江選手でしたが、稀勢の里関も横綱ということで二人の活躍は実にうれしいことです。

地元ということで池江選手の小中学校は当社から2キロほどで、その幼少期のスイミングスクール、東京ドルフィンクラブのほうは3キロほどで、当社と同じ千葉街道沿いです。

このたびは何かの縁なのか、そのスイミングスクールは稀勢の里関の田子ノ浦部屋からすぐそこ、100メートルほどの距離にありますので、時間のある方は横綱部屋の見学においでください、というかグーグルで見られますけど。

本年も1月3日の356クラブ新年走行、食事会に参加してきました。

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風もおだやかな快晴の中、ガラガラの高速道路は快適でした。

1月は作業中に頭をぶつけたり、腰が痛んだりと、いろいろありますが、鋭意、作業に取りかかっておりますので、修理待ちも解消予定です。

本年もよろしくお願いいたします。

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2016年11月13日 (日)

356ホリディに参加しました

国内最大の356イベントが開催されました。 10月29日の京都、宝ヶ池公園には70台余りの356が集合です。

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貴重なカレラシリーズや限定再生産の356ボディのレーシングカーなど、いつもは見られない車が集まるのも356ホリディの魅力です。

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次回は関東近辺なので、時間がとれない方々も多数参加すると思われます。

とても楽しみです

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2016年10月16日 (日)

ポルシェのオリジナルナンバー?

今年、平成28年4月より自動車の前後ナンバーの規制がきびしくなっています。

前ナンバーを外す、折り曲げは当然ながら透明でもカバー類を禁止しており、違反は50万円以下の罰金ですからご注意ください。

実は車検制度ではカバーは禁止になっていないので、車検は通ったけれど、その日に違反で捕まるということがあるので、こちらもご注意ください。

356などのディーラー車で昭和の時代にナンバーを取得した車はナンバーのステーにも厳しい制限がありました。

こんな頑丈なのが付いていたら昭和登録です。

日本オリジナル仕様でディーラーが特製で作らせていたステーで、垂直にナンバーが立っています。

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このわけは、リアナンバーにはライセンスライト(ナンバー照明灯)が付かないといけませんが、さらに「夜間、後方20メートルから視認できること」という条件がつくことです。

多少の斜めでも見えるだろう、という上申は通らなかった時代、「垂直に」ナンバーを取り付けて視認性を向上させて車検がいただける時代でした。

さらに「確実な取り付け」も規定されていましたので、ナンバー支持ステーは頑丈であり、下部には曲がり防止(曲げるのも防止)するために、「つめ」が出ています。

こちらは1970年911の前ナンバーステー。

しっかりと作られた日本オリジナル・ナンバーステーで下部の「つめ」付きです。

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下の写真は1977年登録の911のリアナンバーです。

ステーを介して取り付けているので、ご覧の通り「曲げること」はできません。

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現在では「垂直」も「曲げ防止のつめ」も規制されていません。 

997では下の写真のようにステーの「つめ」もなく、直接付いてるだけです。

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356でも現在はシンプルなステーで取り付けできます。

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しかし、この先の時代は違います。

5年後からは「取り付け角度」にも規制がかかり、下向き45度は確実に捕まります。

ナンバーをかっこう良くつけたい方には自由がありましたが、今後は十分に検討の余地がありますね。

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2016年10月10日 (月)

雨とガソリンの季節

雨が続いた9月がようやっと終わりました。 

台風ばかりで整備済みの車がたまってしまいました。

そんなときばかり、燃料タンクの清掃が増えました。

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30年ほど寝かした356ですが、それでもガソリンは入っていました。 

というより変なにおいのガソリンだった液体とサビのかたまりですが。

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内部はどんなかなとガソリンを抜いてから内部を見てみますと

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なるほど、こういうことになっていますか。 サビの貯蔵庫でした。

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オリジナルタンクの塗装は丈夫ですね。 よい材料ではないはずなのに、外部はきれいな状態です。

ちなみに30年経過のもう一台は73カレラですが、おなじく30年ものです。

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またもや真っ黒い変なにおいの液体です。

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ガソリンだった液体を抜き取り、高温のスチームクリーナーで内部を洗うとたくさんのサビが出てきました。

雨のおかげで湿気があるのでサビが飛び散らずに気持ちよく掃除できます。

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時間をかけて内部を処理すると復活しました。

燃料タンクはサビと腐りが発生しやすいので漏れに気づいたら修理がおすすめです。

もう一台は会社のサービスカーに悪くなったガソリンをいれていたのですが、そのせいでこちらも内部がサビでやられました。

ちなみに国産車では、アイドルはするのに加速不良する、特に傾斜した場所ではアイドル不安定になる、坂道だけが加速しない、登らないなどの症状がでます。

原因不明の加速不良はガソリン系統を疑ってみましょう。

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こちらは内蔵の燃料ポンプまで詰まってしまったので、タンク、ポンプの全部交換でした。

世界のトヨタ・カルディナでも悪いガソリンには勝てませんでした。

 

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2015年10月11日 (日)

356ホリディに行ってきました

先週の10月3-4日に名古屋の356ホリディに参加してきました。

好天に恵まれ楽しい2日間を過ごしました。

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重要文化財の愛知県庁で記念写真です。

東京都庁ではこんな場所もなさそうで昔の建築は良いものです。

ヤフーニュースもご覧ください。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151007-00000072-rps-ent

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2015年8月20日 (木)

356ホリディ 名古屋の締め切りは8月20日

10月3-4日の356ホリディの参加申し込みは本日までです。

パーティだけのゲスト参加も可能です。

お忘れなく申し込みください。

多数の参加をお待ちしています。

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2015年7月12日 (日)

356のトランスミッション修理とシフトロッド

今年は356のミッション修理が多い年頃なのかと不思議に思います。

1955年までの2分割式519ミッションから、356Aの644ミッション、そして716、744と356Cまでの全タイプを手がけています。

エンジンブレーキとかアクセルオフで後ろから異音を感じる、という、単なるシンクロ交換以外の現象があるようです。

シンクロ交換でも点検項目は多いのですが、デフの分解を伴うと、点検項目はとても多くなります。

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デフの分解時にはバックラッシュを専用工具で測定しないといけません。

ギア同士がかみ合う時に、完全にくっつけて組んでしまうと、ギア同士がこすれて、すぐにギアの歯当たり面が壊れます。 そのための隙間をバックラッシュと呼んでいます。

ポルシェの規定は0.1mmから0.15mmとなり、そのギアセットごとに規定数値が記載されています。 その通りに組み立てるのは、なかなか面倒です。

今年の分解では、みなさん、面白いほどにバックラッシュが不良でした。 全部が全部、ガタガタの隙間になっていました。

測定工具が無い場合、見当で組み付けるので、隙間を多めに組んでしまうのが原因のひとつにあります。

その原因は以下のようにデフの内部が破損したことから始まります。

Sany0018上図写真↑644のデフボルト折れです。オリジナルタイプ(旧型のボルト)

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結果、サイドカバーが削れて、金属粉が内部に飛び散ります。

Sany4063上図↑ 新型ボルトも折れます。 (^ _ ^ ;

デフのサイドカバーを取替するとバックラッシュが変わります。

次のケースではデフにヒビが入ったためにデフハウジングを交換されることがあります。

よく点検しないと見落とすような小さな傷ですが・・・

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デフのボルト折れで組みなおしなどがされた場合、測定無しで組み付けると、バックラッシュの不良で、やがて異音が出てきます。

また、調整のための特殊ワッシャを0.1mm単位で在庫していないと、なかなかうまく組み立てができません。

下の写真では3.68mmが必要でしたが、ぴったりサイズが在庫でありました。 毎回こうですと、とてもうまく組めるのですが。

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356のミッションオイル交換は数年に一度くらいはやっておきましょう。

なんだかわからない金属粉をよく探して、見ておきましょう。

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こんなのが出てきたら、定期預金をおろしましょう。 \(^◇^)/

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