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2014年2月 2日 (日)

911純正ヘッドライトはゴミだった

911は登場時点ではハロゲンではなく、普通のシールドビームを採用していました。 

1968年からUSAでは透明レンズ(356と共通で、正確にはカバーガラス)が禁止となり、幅広のHELLA社のリムをもったライトが登場しました。 これはリムを上部だけ幅広にしたのでシールドビームをカバーガラス無しで取り付けできるライトです。

基準はH-4ライトが登場する72年まで採用されました。 日本のディーラーもこの基準で新車を輸入したので、69年から71年までの日本とUSA仕様の911は「幅広のヘラのリム」でないとオリジナルではない、ということになります。

実はヨーロッパ仕様ではヨーロッパライトという、シールドビームを使わないライトもあり、H-1タイプも右ハンドル仕様があったのですが、「国の車検」はシールドビーム以外は許可しない、これはハロゲンは明るすぎると車検不許可で、そもそも認証が無いし、H-1のダブルレフレクタは許可基準が無いという理由でした。

そのため68年のディーラー車についていたH-1ヘッドライトは、新車販売前にディーラーにより廃棄処分、つまりゴミとして捨てました。 当時そのゴミ山を見ながらメカニックたちは泣いていました。

なんてこというと、あの「カッコわるい」幅広リムを自分の70年にも付けなきゃいけなくなるので、オリジナルの探求は考えてしまいます。

さて911初期型のライトをレプリカライトから純正に戻そうと作業しているときに、何度もこの作業をしていたのに気づかなかったことを発見しました。

Sany8695左のレプリカと右の純正ライトの入れ替えです。 

Sany8697
シールドビームを固定するリングで、ライトの後ろから取り付けますが、きれいなレプリカを使おうとノックピンの位置を合わせるとどうにも一致しません。

リングにはノックピンと同じように、シールドビームに合わせるミゾが国際規格で切り込んであり、好きな位置につけることはできず、どうしても取付する場所は決まっているのに、ピン位置が合わないのです↓

Sany8698_2
そうするうちに反対側に向かい合わせにするとノックピン位置が一致することに気づきました。↓

Sany8699
これが意味することは、つまり・・・

Sany8701
そうですね。 ↑レプリカは写真にみるとおり、リングを受けるベースに合せ穴が2箇所開いていて、それぞれ「表からつけても」、「裏からつけても」どちらでも取り付けできるようになっています。

つまり、止めリングは純正と同じ形に作るはずでしたが、リングの作成時点で、「表から取り付く形=まちがい」で金型を作っちゃったので、純正と違うピン位置なので、純正には取り付けできないのです。

当然、このリングをゴミにして、純正と同じように金型から再製作ということは、ひょっとするとクビ!

それでもなんとかしなきゃいけない、と思った(ヘマをした)担当者は、受け側に穴を追加するという、日本人みたいな器用さで問題を解決したのでしょう。

純正と同じ外観だし、レプリカ同士で組めばノープロブレムだし・・・

オリジナルと同じくする、というのは、そりゃまた大変ですな、と感心した次第のお話でした。

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コメント

その「カッコわるい」幅広リムを見つけてきてはボディと同色に塗装し
「カッコよく」ビートルに取り付けていました(^^)

投稿: 356 | 2014年2月 8日 (土) 09時24分

幅広リムは絶滅危惧種なので大事にしたいです。 つけている車は尊敬の目でみています。
自分もオリジナルを大事にとってあるのです。
なかなか取り付けませんが・・・
\(^◇^)/

投稿: 山五郎 | 2014年2月 8日 (土) 15時50分

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