ヒーターのエア漏れ
356のヒーターはエンジンを冷却した風を室内に流し込む、エコの極致のアイデアで、水冷エンジンのようにクーラント液(有害)を使わないのです。 エンジンに水を入れていると、排気ガスの対策時に制御が楽なので、いまやポルシェも水冷ですが、356の排気ガスは少し前の軽自動車並みで、それほどたくさんのガスは発生しませんし、燃費も8キロから10キロは堅いので、いまどきのでかいワゴン車のATの4~6キロ程度の燃費よりはるかにエコです。
ヒーターのワイヤ調整がうまくいけば、エンジンの回転に応じて暖かい風がでるようになりますが、初期Aのエンジンや一部のスピードスター以外ではキャブヒーターの風もれに注意する必要があります。
2ピース・クランクケースから3ピース・クランクケースになったプリAの後期55年式からAの初期型までは、キャブヒーターなしのハウジングになります。 初期スピードスターはこれが標準仕様(カリフォルニアでは必要ない)でキャブヒーターは別途注文です。 エア・ハウジング、リアカバー、ヒートエクスチェンジャーはこの時代だけの珍しい形になり、3点セットでそろっていないと誰かさんに指摘されます。
キャブレターは空気とガソリンを気化させて混ぜ合わせるので、空気の温度によってはキャブレターが凍りついてしまいます。 初期の飛行機はキャブの凍りつき(アイシングと呼びます)で、バタバタ落ちたそうで、その対策として今のプロペラ機でもアイシング防止の装置が付いているそうです。
356の場合、スキーに行ったり、山間部では注意する必要がありますが、真冬の都会の朝でも、めったにアイシングは起きませんし、エア漏れがあれば、かえって夏のオーバーヒートの原因になりやすいので、そのほうがよっぽど注意事項です。
ヒートエクスチェンジャーに付いているキャブヒーターの出口には縦にパイプが付きます。 そのパイプが無いとヒーターのエアは漏れてしまい、冬はヒーターが弱く、夏には熱風がエンジンルームに侵入してオーバーヒートの原因となります。 きちんとふさぐなり、パイプを付けるなりしましょう。
エア・ハウジングのサーモスタットと連動している、長いロッドで動くキャブヒーターの出口のフタは、都会の方なら、完全に閉じる状態にセットするほうが重要ですから、エンジンが高回転のときに熱風が出てこないことを確認しておきます。 開き加減はマニュアルがありますが、それよりもご自分の地域と活動範囲で調整したほうがベターでしょうか。
今はヒーターをさわっているのに最適な季節ですから、確認をお勧めします。 夏場にこれを調整していると、熱中症になりそうで楽しくないです。
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コメント
356ホリデイのときはお世話になりました。
オークション、司会を楽しませていただきました。
欲しいものがあったのですが、仲間うちで値段を吊り上げてもなんだし、相手のが金持ちだし、で見送りました。
このヒータレバーの調整、大変役に立っています。
もちろん過去の記事も。
質問なのですが、356Cのヒーター調整をしたのですが、レバーがきっちりと引ききった所で止まらずに戻って行きます。
この辺をもう少し教えてください。
投稿: デブでも早いんだ! | 2008年1月25日 (金) 11時36分
いつもお世話になります。
ホリディではとても楽しく遊ばせていただいて、うれしく過ごしました。 ああいう楽しい2日は記憶に残って、気持ちよかったですね。
ところでCタイプからのレバーで引っ張るタイプ、これは簡単に引けるので便利なのですが、レバーの重さが困りものです。
レバー自体の取り付け部分がストッパーになっています。
スプリングワッシャの戻る力を利用して、レバーがちょうど止まるところでナットを締め付けますが、締めすぎれば、重くて引くのが大変だったりレバーのプラスチック(黒色は生産中止)を割ってしまったり。
ゆるいと、エンジンの風に負けて、そろそろと戻ってしまいます。
根気のみで解決するはずですが、あまりゆるいなら、止めているワッシャを点検してください。
そこらへんに「何か」発見できるかも。
今後ともよろしくお願いいたします。
(^_^)/~~
投稿: 山五郎 | 2008年1月25日 (金) 11時59分