356のヒーターを調整する・最初
その昔、国産自動車のヒーターとラジオはオプションでした。 シガライターも15年前くらいから、全ての車種でようやくオプションから標準になったのが、またもやオプションに戻りましたが。 便利も進んで、軽のライトバンまでパワステ、パワーウィンドって、そこそこ便利だけど、壊れるとすごい高いお金ですよ。
水冷エンジンにホースとパイプを取り付け、それを室内に取り入れてダルマヒーターでほのぼの暖める、そんな車が昭和の時代には普通でした。 あの時代の、ヒーターといってもエンジンで走行風を送る空冷のオート三輪の寒いこと。 サイドカーの船も冬は地獄でしたが、あれは少しでも楽しかったからいいですけど。
今でも年配の方(私よりも)が車を注文するときに、かならずヒーターとラジオが付いているかどうか確認されますが、最近はラジオなしの新車が多いので
「今はラジオはオプションですよ」と言える自分は、なにかホッとします。
ポルシェ356の新車カタログには「ヒーターは標準装備」と書いてあるので、これもなんだか少しうれしいです。
ところで、356のヒーターを調整するのが車の下なので、やりにくいのは確かです。
まずはワイヤを取り替えましょう。 針金でつなぐのも「応急で」いいですが、車がポルシェ356なんだから、すこしはムリをお勧めします。
ワイヤにグリスをたっぷり塗ってからカバー・チューブを付けて、ボディに取り付ける部分には、ラバー・ブーツをはかせます。 これは雪道でワイヤが凍りつくのを防ぐためですが、美学的にもおすすめです。
オリジナルはブーツの中にチューブが入るのですが、今の部品はチューブが大きいので、ブーツの上にかぶせます。 めんどくさいですが、かぶせます。
バタンコのエクスチェンジャは4種類+ヨーロッパヒーターとなります。 左端からプリAの369品番でキャブレター・ヒーター用の丸い空気取り出しがありません。
真ん中はAからCの546タイプでキャブヒーターの穴つきで1枚のバタンコ、そしてS-90、SCの2枚のバタンコの616となります。
(ごめんなさい。昨日の写真は369で、こちらが539の写真です)
これは、実はスピードスターにも使われたプリAから過渡期の539品番で、369より幅がせまく546タイプに近いですが、キャブヒーター用の空気穴が無いのが特徴的で、これは後になってエンジンのリアカバーやハウジングにも関係する、コンクールでは大事な部分です。
このバタンコの奥側に、楕円形に見える(写真参照)回転ドアが付いていて、最初の空気ストッパーですが、このバタンコの動きが悪いと台無しなので、ここを最初に決めます。
これが決まらないと次にいってもムダなので、なんとか頑張りましょう。 コツといえば、手前のバタンコを止めているロッド位置と、奥側のロッドの位置、この2箇所の「距離」と「上下関係」ということです。 エンジンを下ろさないで後ろ側から、じっとにらみながら少しずつ「なんかの道具で」ずらすと、1箇所だけうまく動くところがあるので、トライにつぐトライ。 2枚のバタンコだと、これはもう、こじれきった人間関係みたいで、はまると、とても楽しいです。
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コメント
毎回、楽しく拝見し且つ勉強させて頂いております。
丁度、ヒーターの移植で悩んでおりましたので、本当に嬉しいタイミングです!
私の356はAタイプなのですが、エクスチェンジャーは616の2枚フラップの様です。
何とか上手く作動するように、暫く格闘してみますが、エンジンを降ろして作業した方が早そうですねー?
タイプ別の写真は大変に参考になります。
(一度に並べて比べる事は在り得ませんから)
ブログ掲載は大変でしょうが、楽しみにして居りますので頑張って下さいませ。
投稿: ダディ | 2007年12月 4日 (火) 20時31分
応援ありがとうございました。 書くのは簡単ですが写真がどうも。 倉庫から出してきて並べて写真撮って部品を元に戻してと、ずいぶん歩きますので健康に良いです。 ヒーターはエンジンO/Hの時に完全にやらないと後で苦労する典型の部品です。 エンジンを下ろす機会には絶対に修理しておくと良いです。楽しんでくださいね。
(^_^)/~~
投稿: 山五郎 | 2007年12月 5日 (水) 09時10分